社長、社員、バイトさん、派遣さんが入り交じっての交換日記?or 愚痴日記?
「ほかのお部屋さま方のお供もあるとか・・・・・むろんご一緒にお成り遊ばすのでござりましょうなあ」
北の政所は渋い顔でわきを向いた。とうとう苦労知らずのこの娘は、触れてはならぬことに触れてしまったのだ・・・・・
<中略>
木の実は、いちど赤くなった自分の頬が、しだいに蒼ざめてゆくのを覚えた。
自分でも、自分の行為に自身をもち、堺衆の中で生きてきた女として、その位置から国の繁栄を真剣に考えてきているつもりであった。
その木の実にどうして北の政所の、かげの苦労が見抜けなかったのか?
木の実などよりも、数倍も、傷つき、怒り、嫉妬し、憎んできたはずの北の政所・・・・・
それが、それらの苦労にゆがめられず、こうした高い妻の座にのぼっているのが、木の実にはまだ見通せなかったのだ・・・・・
「政所さま、お恥ずかしゅうござりまする。」
「なんの恥ずかしいことがあるものか。人はみな人生の階段を一段づつのぼるものじゃ。こなたじゃとて、わらわの年になったら、もっと高いところに立って眺めをひろげているであろう。恥ずかしいと言うたその心・・・・・それさえあれば、決して止まることはないものじゃ。」
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い~っぱい触れてきました。(省
決して止まることなく、一段一段のぼって行くだけです。ハイ。
good-night